【要確認】ビルの外壁にはどんな種類がある?ポイントを徹底解説!

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ビルの外壁塗装には、ALCや金属系サイディングボード、モルタル壁など、様々な外壁材の種類があります。そして、その種類によって特徴は異なり、耐用年数や劣化の進み具合も異なってきます。

そこで本記事では、ビルの外壁の種類や外壁を選ぶ際のポイント、メンテナンス方法などをご紹介します。

外壁の種類って何がある?

ビルの外壁は、主なものだけでも5種類が存在しています。それぞれについても、耐用年数やメリット、デメリットが大きく異なってきます

そこでビルの外壁の種類を把握しておけば、適切なメンテナンス方法や目的、メンテナンスタイミングなどを把握できるようになります。

種類
特徴

・軽量気泡コンクリート製
・トバモライト使用で化学変化しにくい
・乾燥収縮や熱膨張が小さい
・建物の歪みを最小限に抑える

耐用年数

50-60年

メリット

・耐熱性、耐火性、耐久性に優れる
・温度差や乾燥によるひび割れや反りが少ない

デメリット

・水に弱い
・防水加工が必要

特徴

・軽量で施工が容易
・ひび割れしにくい

耐用年数

20-40年

メリット

・耐震性が高い
・工期短縮が可能
・重ね塗り工法(カバー工法)が可能

デメリット

・錆びやすい
・傷がつきやすい

特徴

・セメントと砂を3:1で混合
・継ぎ目のない高級感ある仕上がり

耐用年数

約30年

メリット

・高級感のある外観
・自由度の高いデザイン

デメリット

・人件費が高い
・ひび割れのリスク

特徴

・軽量で現代的な外観
・多様な色調や質感

耐用年数

15年以上
(コーディング時)

メリット

・スタイリッシュな外観
・豊富なデザイン選択肢

デメリット

・コケや水垢が付着しやすい
・破損のリスク

特徴

・磁器、陶器、石器などを使用
・高い耐久性と安定性

耐用年数

30-50年

メリット

・耐熱性、耐火性、耐水性に優れる
・耐候性が高い

デメリット

・初期費用が高い
・施工に時間がかかる

種類 特徴 耐用年数 メリット デメリット
ALC
  • ・軽量気泡コンクリート製
  • ・トバモライト使用で化学変化しにくい
  • ・乾燥収縮や熱膨張が小さい
  • ・建物の歪みを最小限に抑える
50-60年
  • ・耐熱性、耐火性、耐久性に優れる
  • ・温度差や乾燥によるひび割れや反りが少ない
  • ・水に弱い
  • ・防水加工が必要
金属系サイディングボード
  • ・軽量で施工が容易
  • ・ひび割れしにくい
20-40年
  • ・耐震性が高い
  • ・工期短縮が可能
  • ・重ね塗り工法(カバー工法)が可能
  • ・錆びやすい
  • ・傷がつきやすい
モルタル壁
  • ・セメントと砂を3:1で混合
  • ・継ぎ目のない高級感ある仕上がり
約30年
  • ・高級感のある外観
  • ・自由度の高いデザイン
  • ・人件費が高い
  • ・ひび割れのリスク
ガラス張り
  • ・軽量で現代的な外観
  • ・多様な色調や質感
15年以上
(コーディング時)
  • ・スタイリッシュな外観
  • ・豊富なデザイン選択肢
  • ・コケや水垢が付着しやすい
  • ・破損のリスク
タイル壁
  • ・磁器、陶器、石器などを使用
  • ・高い耐久性と安定性
30-50年
  • ・耐熱性、耐火性、耐水性に優れる
  • ・耐候性が高い
  • ・初期費用が高い
  • ・施工に時間がかかる

それぞれの外壁材については、以下で詳しく説明していきます。

ALC

ALCとはコンクリートを気泡化した軽量な外壁材のことです。通常は外壁材や床材として使われる建材ですが、ALCパネルを外壁材として使用した場合にはALC造と呼ばれます。

外壁をALCにするメリットは、セメントや珪石、石灰といった不燃材料を原料としているため耐火性や防火性、断熱性が高いことです。ALCには無数の気泡が含まれていて、空気層が熱の伝達を防ぐほか、火災が発生しても、発火しにくくなります。またALCには、強度が強く安定した「トバモライト」の結晶が含まれているために化学変化を起こしにくく、ひび割れや反りが少ないために、建物の歪みを最小限に抑えられます

ただALCは気泡を多く含んでいますので、吸水性が高く雨水が侵入しやすいといったデメリットを持っています。建物の構造内部まで水分が浸み込む恐れもあり、ビルの鉄骨まで水分が浸み込んでしまうと骨組みの劣化を進めてしまいます。

また環境によってはカビの発生原因にもなり、とくに寒冷地では外壁に吸収された水分が凍結することで外壁がひび割れてしまうこともあります。このような水分の浸食を防ぐためには、防水加工が必要となります。

金属系サイディングボード

金属系サイディングボードは、ガルバリウム鋼材などの金属を成形して作られます。軽量で施工が容易であり、ひび割れしにくいのが特徴の外壁材です。

金属系と聞くと、無機質で冷たい印象を持たれるかもしれませんが、加工技術の進歩により、多くのデザインを選べるようになっています。

外壁が軽量になる金属系サイディングボードを採用すると耐震性が高くなり、ビルの倒壊リスクを下げるといったメリットを持っています。また、既存の外壁材を剥がさずに工事ができますので、工期短縮が可能となり、重ね塗り工法(カバー工法)ができるため、工期が短く済むといったメリットもあります。

金属は錆びやすい素材であることから、錆が発生しやすいといったデメリットもあります。ただ、ガルバリウム鋼板を改良させたメッキ鋼板であるSGL(次世代ガルバリウム鋼板)であれば、錆には強くなっています。また金属製のため、先の尖ったものが触れたり、小石が当たったりするだけでも傷つくことがあり、その傷ついた箇所から錆が発生する原因となります

モルタル壁

モルタル壁とは、セメント1に砂を3の割合で混ぜ、水を追加して練り込んだ外壁材料のことです。モルタル壁は目地がないため美しく継ぎ目のない高級感のある仕上がりが特徴です。

モルタルにはグレーのイメージがあると思いますが、実際には豊富な色や模様から選択でき、自由度の高いデザインにできます。また、仕上げ方法によりモダンな印象や優しい雰囲気にでき、高級感のある外観になります

1980年代まで多く使用されていたモルタル壁ですが、施工期間が長く、職人数が減っている現在では、他の外壁材よりも人件費が高くなる傾向にあります。また、経年劣化や乾燥、地震、地盤沈下などにより、クラック(ひび割れ)が発生しやすいのもモルタル壁のデメリットだといえます。

ガラス張り

外壁材の代わりにガラスを用いることをガラス張りと呼んでおり、近年では全面ガラス張りのビルも増えています。他の外壁材と比べると軽量なために多様な色調や質感に仕上げることができる外壁材となっています。

外壁をガラス張りにすることで、スタイリッシュな見た目のビルになるのが魅力です。また、お洒落な印象を与えるガラス張りの壁には、豊富なデザイン選択肢があるのもメリットといえます。

反面、ガラス張りにするとコケや水垢などの汚れが付着しやすく、メンテナンスのためのコストがかかってくるといったデメリットがあります。また、ガラス張りの面積が増えれば増えるほど、建物の耐震性が低くなり、破損のリスクも高くなるデメリットもあります。

タイル壁

磁器、陶器、石器など、さまざま粘土や無機質の原料を成形して、高温で焼き上げた外壁がタイル壁です。タイル壁は剥離やひび割れが少ないため、耐久性や安定性などに優れ、地震で剥がれ落ちる心配はありません

耐熱性、耐火性に優れているほか、吸水性がほとんどないため、雨風にさらされてもダメージを受けにくい耐水性も持つメリットがあります風雨や日差しによる経年劣化が起こりにくいので、耐候性も高くなっています。

ただ、他の外壁材と比べて初期費用が高いというデメリットがあります。サイディングと比較して、倍以上の初期費用がかかるようです。その代わり、タイル壁は汚れに強く基本的にメンテナンス不要であるため、メンテナンス費用は安価に済みます

また、タイルの壁にビスを打つなどの固定は難しく手間がかかるため、施工には時間がかります

外壁材を選ぶポイント3選

ここからは、外壁材を選ぶための重要なポイントを3つお知らせします。以下のポイントに留意しながら、最適な外壁材を選ぶようにしましょう。

耐久性や耐候性を考えて選ぶ

外壁材により、メンテナンス方法やメンテナンスの頻度は異なります。耐久性が高い外壁は、メンテナンス頻度が少なくて済む分、費用が高くなる傾向にあります。

ビルが建っている場所や環境により、適したメンテナンス方法やメンテナンスの頻度は変わってきます。外壁は常に外部へさらされていますので、外壁の性能や美観を保ち、劣化を防ぐためにはその外壁材に適したメンテナンスが必要となります。

費用と予算を考慮して選ぶ

外壁材を選ぶ際、初期費用へと目が行きがちですが、初期費用は抑えられたとしてもメンテナンスの頻度が多い外壁材があれば、初期費用はかかるけれどもメンテナンスの頻度は少ない外壁材もあり、トータルの費用は変わってきます

また、選ぶ外壁材によって費用が必要な時期や料金が異なってきます。費用が必要な時期に自分の軸を決め、トータルで費用はいくらかかるのかを考えながら適した外壁材を選ぶようにしましょう

メンテナンスを考慮して選ぶ

どの外壁材を選ぶかによって必要なメンテナンス頻度は異なるため、そこにも注意して外壁材を選ぶようにしましょう。外壁材は、素材や耐久性によっても必要なメンテナンス頻度が異なってきますが、いずれにしても定期的なメンテナンスを行うことで、外壁としての性能を維持できるようになりますので、メンテナンスを軽視しないようにしましょう。

また、メンテナンスに足場の組み立てが必要な場合などは、そこに費用がかかってしまいますので、メンテナンスのしやすさを考慮することも大事です。

ビルの外壁のメンテナンス方法と目的は?

外壁材 メンテナンス方法 メンテナンス頻度 注意点
ALC
  • ・高圧洗浄
  • ・外壁塗装(防水効果の維持)
  • ・コーキング補修
10-15年ごと 水に弱いため、防水加工を定期的に実施する必要がある
金属系サイディングボード
  • ・外壁塗装
  • ・錆びや傷の補修
10-15年ごと 錆びや傷が広がる前に早めの補修が必要
モルタル壁
  • ・ひび割れ補修(コーキング材充填)
  • ・高圧洗浄
  • ・外壁塗装(防水機能の復元)
  • ・浮きや剥がれ箇所の修繕
5-10年ごと ひび割れや塗膜劣化を放置すると、内部に水が浸入しやすい
ガラス張り
  • ・ガラス表面の清掃
  • ・コーキング補修
  • ・破損箇所の交換
定期的(年1回程度) 汚れ(コケ、水垢)が付着しやすいため、清掃を怠らない
タイル壁
  • ・タイル浮き補修(ピンニング工法)
  • ・タイル交換
  • ・目地コーキング補修
  • ・保護塗装(クリヤー塗料
10-15年ごと タイル剥離や目地劣化を放置すると防水性が低下する
外壁材
メンテナンス方法

・高圧洗浄
・外壁塗装(防水効果の維持)
・コーキング補修

メンテナンス頻度

10-15年ごと

注意点

水に弱いため、防水加工を定期的に実施する必要がある

メンテナンス方法

・外壁塗装
・錆びや傷の補修

メンテナンス頻度

10-15年ごと

注意点

錆びや傷が広がる前に早めの補修が必要

メンテナンス方法

・ひび割れ補修(コーキング材充填)
・高圧洗浄
・外壁塗装(防水機能の復元)
・浮きや剥がれ箇所の修繕

メンテナンス頻度

5-10年ごと

注意点

ひび割れや塗膜劣化を放置すると、内部に水が浸入しやすい

メンテナンス方法

・ガラス表面の清掃
・コーキング補修
・破損箇所の交換

メンテナンス頻度

定期的(年1回程度)

注意点

汚れ(コケ、水垢)が付着しやすいため、清掃を怠らない

メンテナンス方法

・タイル浮き補修(ピンニング工法)
・タイル交換
・目地コーキング補修
・保護塗装(クリヤー塗料

耐用年数

10-15年ごと

注意点

タイル剥離や目地劣化を放置すると防水性が低下する

ビルの外壁のメンテナンスは、ビルの美観を保つだけではありません。構造の安全性を維持するためにも大事なことですが、外壁材ごとにメンテナンス方法やメンテナンス頻度、注意点は変わってきます。上記の表を参考にして、自身のビルのメンテナンスはいつどのような作業を行うべきなのか、具体的なタイミングを見ていきましょう。

美観を保つため

空気中の塵や埃の付着、排気ガスによる汚れ、雨水による汚れ、カビの発生などにより、ビル新築時と比較して外観の清潔感が失われてしまう場合があります。ビルそのものの清潔感が失われることは、入居している企業や店舗のイメージの低下につながる可能性があるほか、ビルの資産価値にも影響するようになります。

そこで、外壁メンテナンスを行えば、常にビルの外観を清潔で魅力的な状態に保たれるようになり、入居者の満足度や資産価値の向上に加え、新たなテナントの獲得にもつながってきます

耐久性を維持するため

経年劣化により、ビルの耐久性や防水性は低下していきます。耐久性や防水性が低下していけば、ビルへの雨漏りなどによって構造部分が腐食し、ビル自体の寿命が縮まる恐れもあります。

メンテナンスを行うことで耐久性が向上するようになれば、建物のダメージを防げるほか、長期にわたり安定した利用ができるようになりますので、投資としての資産価値を高めることもできます。

ビルの外壁のメンテナンスのタイミングはいつ?

ビル外壁のメンテナンスのタイミングは、外壁に劣化症状が現れたときです。外壁に以下のような症状が表れたときには、外壁塗装の検討をすることをおすすめします。

劣化症状が現れたとき

以下のような症状が外壁に表れたときは、外壁塗装を検討することをおすすめします。

①剥がれ
外壁が劣化すると塗膜の剥がれが生じます。塗膜が剥がれてしまうと、塗装面の下地が紫外線や雨風にさらされることになり、建物の寿命を縮めかねません

②チョーキング
塗料が劣化して粉状になってしまう現象のことをチョーキングと呼びます。特に日当たりの良い南側や日陰がない箇所、バルコニーなどで起こることが多く、外壁を指でなぞって白い粉が付着したら外壁塗装工事を検討するようにしましょう

③クラック
外壁に細いひび割れが発生する状態をクラックと呼んでいます。紫外線によって劣化した塗膜が下地の伸縮性に耐えられなくなった結果、発生するクラックが生じるようになったときは外壁塗装を検討しましょう

④膨れ
塗膜の表面に水ぶくれのようにボコッと盛り上がる気泡のような膨れができていれば、外壁は相当程度、劣化していることになります。耐用年数の経過か施工不良が原因に挙げられますので、外壁塗装を考えましょう。

見た目の変化が生じたとき

ビルの外壁塗装を行うタイミングとして、見た目の変化も挙げられます。ビルの外壁に、以下のような症状が表れたときには、外壁塗装の検討をおすすめします

①色あせ
紫外線や風雨の影響で外壁に色あせが発生します。特に酸性雨が降って塗料が酸化してしまうと、塗膜の劣化が進んで色が薄くなります。外壁が色あせしてしまうと、建物が古臭い、みすぼらしい見た目になってしまいます。

②汚れ
コケやカビ、ホコリ、チリ、排ガスなどさまざまな原因によって外壁には汚れが付着します。掃除により綺麗になることもありますが、長年こびりついた汚れは簡単には除去しきれません

ビルの外壁塗装費用は、相場でいくらくらい?

塗料 耐用年数 施工価格
アクリル塗料 約5~7年 1,000~1,800円/㎡
ウレタン塗料 約7~9年 1,500~2,500円/㎡
シリコン塗料 約10~13年 1,800~3,500円/㎡
フッ素塗料 約15~20年 3,000~5,000円/㎡

ビルの外壁塗装工事にかかる費用は、おおむね300万円~1,000万円程度です。費用が大きく異なる原因として、使用する塗料の品質によって大きな差が出るからです。

ただ、耐久性が低い塗料を使い頻繁に外壁塗装を行うよりも、高価でも耐久性が高い塗料を選んだ方が、トータルで費用を抑えられる可能性もありますので、価格のみで塗料を選ぶのではなく、トータルの費用を考えるようにしましょう。

【より詳しい情報を知りたい方はこちら】
ビルの外壁塗装工事の費用相場はどのくらい?

この記事のまとめ

ビルの外壁材には、ALCや金属系サイディングボード、モルタル壁など、様々な種類があり、塗装ごとに耐用年数や劣化の進み具合も異なってきますビルの外壁を選ぶ際のポイントやメンテナンス方法などを考慮し、単体の塗装費用ではなく、トータルで外壁塗装の費用を考えるようにしましょう

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