築30年マンションの大規模修繕は必須?! 工事をすれば何年住める?

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築30年が経過したマンションでよく発生する困りごととして、建物や設備の老朽化による不具合や、高額な修繕費、管理費などが発生する可能性などといった、多くの問題があります。そこで本記事では、築30年が経過したマンションの大規模修繕工事の際に発生する不具合に対応しながら、スムーズに修繕を行うためのノウハウをご紹介します。

築30年マンションの大規模修繕が必要な理由とは?

国土交通省の「令和3年度マンション大規模修繕工事に関する実態調査」によると、大規模修繕工事を行う回数として1回目は築15年以下、2回目は築25~30年、3回目は築41年以上で実施されている割合が最も高いと言われています。

参照元:国土交通省「令和3年度マンション大規模修繕工事に関する実態調査」

築30年超のマンションは既に一度は大規模修繕工事を行っているのにも関わらず、なぜ大規模修繕工事が必要なのでしょうか?ここでは、その理由をご紹介します。

国土交通省「長期修繕計画ガイドライン」改訂後30年に

国土交通省が発行している、マンションの「長期修繕計画ガイドライン」は2021年9月に改訂されています。それによると、改訂前は既存マンションの長期修繕の計画期間が25年以上だったものが、新築マンション同様の30年以上に延長されています。 その背景には、塗料などの建材の性能向上や新しい工法の普及が関係しています。長期修繕計画を長い期間に設定することで、修繕のためのコストを削減できるようになります。

築30年で発生しやすい不具合や経年劣化

築30年を経過したマンションは、外壁や配管、断熱材などの経年劣化による不具合が発生しやすくなります。その時点で売却を考える居住者もいると思いますが、築25年を超えたマンションの場合、買い主は所得税などを節税できる住宅ローン控除が利用できなくなってしまいます。そのため、いくら良い物件であっても人気が落ち、売りにくくなってしまうのです。 販売がだぶついて過剰状態にあるという意味でも、築30年を経過したマンションの建物の寿命を延ばして住環境をできるだけ長く維持し住み続けていくためには、不具合や経年劣化が発生しやすい箇所を優先的に修繕する大規模修繕を行う必要があります。

長期修繕計画の見直し

築30年超マンションの長期修繕計画を見直す際には、以下の項目の確認・検討が必要です。

・数量や項目の漏れ・間違い
1回目の大規模修繕には、内容が適切でないものや、マンションの実態に即さないものもあります。そこで築30年を経過したマンションの2回目の大規模修繕の際には根拠となるデータや数量・項目の再チェックが必要です。

・大規模修繕工事の周期
建物の劣化状況から修繕時期を見極めて高耐久化の工事を行うことにより、大規模修繕工事の修繕周期を伸ばすことができます。その際、1回あたりの修繕工事費は高くなるかもしれませんが、長期的に見れば修繕費用をコストダウンできるようになります。

・修繕の時期や費用
マンションの施工方法・環境・使用状況などで修繕周期は変わってきます。そこで、事前の調査・診断などで見直しを行い、実際の修繕時期を決めていきます。国土交通省が作成している「マンション標準管理規約コメント」によると「長期修繕計画の内容については定期的な(おおむね5年程度ごとに)見直しをすることが必要である」と書かれています。
また、築30年が経過したマンションの場合には、最初の長期修繕計画で設定した修繕項目に加え、新たに修繕項目が追加発生し工事費に変動が生まれる場合がありますので、修繕費用の見直しを行う必要が生じる可能性もあります。

大規模修繕の費用と修繕積立金の目安

長期修繕計画は、マンションを施工した30年前の想定で立てられています。しかし今では、マンション部材の劣化や部品の製造停止、資材や人件費などのコスト上昇などにより、修繕積立金に不足が生じる可能性があります

参照元:国土交通省「令和5年度マンション総合調査の結果について」

そこで、長期修繕計画の見直しが必要となってきますが、不動産や建築の素人の集合体である居住者から選ばれた管理組合の理事が自ら長期修繕計画を作成するのは困難が伴います。

長期修繕計画を作成する際には、管理会社か、マンション管理士などの外部の専門家に依頼することをおすすめします。依頼費用としては、管理会社に依頼する場合には約10~50万円程度、外部の専門家に依頼する場合には約10万~20万円程度が相場となっています。

また、公益財団法人 マンション管理センターに依頼すれば、1棟あたり21,000円(税込)と安価に作成してくれますが、現地調査などは行いませんので精度の高い長期修繕計画は期待できません。

修繕積立金が不足するケースと対策

近年、コロナ禍による不況や、世界的な建築需要の高まりによる木材価格高騰などのウッドショック、さらにはウクライナ情勢の変化や円安、物流の2024年問題など、さまざまな要因が絡み合うことで建築資材が高騰。マンション修繕積立金の不足や見直しを迫られる管理組合も増えています。

その結果、修繕積立金を積み立てているマンションのうち、現在の修繕積立額の残高が長期修繕計画の予定積立残高に対して不足していると回答したマンションは60%以上にもなっています。

出典:一般財団法人 建設物価調査会「建設物価 建設資材物価指数®」

また、修繕積立金不足には以下が原因となることも挙げられており、修繕積立金の見直しが必要になる拍車をかけています

  • ・修繕積立金額の設定が低かった
  • ・修繕積立金の滞納者が増加している
  • ・マンション設備に費用をかけ過ぎていた
  • ・修繕計画が適切ではない
  • ・居住者の収入が減少している
  • ・居住者自体の数が少ない
  • ・設備メンテナンスの費用が大きい
  • ・「段階増額積立方式」による修繕金が値上げしている

工事費用の内訳と費用を抑える方法

築30年を超えたマンションの大規模修繕工事費用の内訳を大きく分けると、設計費、共用部分の工事費、諸経費の3つです。

これらの費用を抑えるためには、複数の施工業者から大規模修繕工事費用の見積もりを取り、見積内容や費用相場を比較検討していくほか、補助金や助成金などの活用も検討することにより総工事費用を押さえられるようになります。

活用できる補助金や助成金

マンション大規模修繕に利用できる国や自治体の補助金や助成金などの制度を利用することで、修繕積立金不足を補えるようになります。全国を対象としたマンションの大規模修繕に利用できる主な補助金・助成金制度として、以下のような制度があります。

補助金・助成金制度名 支援省庁等 参考サイト・問い合わせ先
マンション総合対策モデル事業(マンションストック長寿命化等モデル事業) 国土交通省

https://www.manshon-l-life.com/

メールアドレス: toiawase@manshon-l-life.com

電話:03-5253-8111

マンション管理適正化・再生推進事業 国土交通省

https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk3_000146.html

電話:03-5253-8111

長期優良住宅化リフォーム推進事業 国土交通省

https://www.kenken.go.jp/chouki_r/

メールアドレス: toiawase@manshon-l-life.com

電話:03-5805-0522 ※平日 10:00~16:00(12:00~13:00除く)

住宅・建築物耐震改修事業(住宅・建築物安全ストック形成事業) 国土交通省

https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/content/001879934.pdf

電話:03-5253-8111

優良建築物等整備事業(マンション建替えタイプ・既存ストック再生型) 国土交通省

https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/seido/16yuryo.html

優良建築物等整備事業

電話:03-5253-8111

住宅・建築物省エネ改修推進事業 国土交通省

https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/shienjigyo_r6-03.html

電話:03-5253-8111

サステナブル建築物等先導事業 国土交通省

https://www.kenken.go.jp/shouco2/download_style.html

ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)住宅関連事業 経済産業省・国土交通省・環境省

https://zehweb.jp/

住宅省エネ2025キャンペーン 経済産業省・国土交通省・環境省

https://jutaku-shoene2025.mlit.go.jp/

電話:0570-022-004、IP電話等からは03-6629-1601 ※9:00~17:00(土・日・祝含む)

マンションすまい・る債 住宅金融支援機構

https://www.jhf.go.jp/loan/kanri/smile/index.html

フリーダイヤル:0120-0860-23 ※9:00~17:00(土日、祝日、年末年始は休業)

マンション共用部分リフォーム融資(管理組合申込み) 住宅金融支援機構

https://www.jhf.go.jp/loan/yushi/info/mansionreform/index.html

マンション共用部分リフォーム融資に関するご相談窓口

まちづくり融資(長期事業資金) 住宅金融支援機構

https://www.jhf.go.jp/loan/yushi/info/machizukuri_tyoki.html

まちづくり融資(短期事業資金) 住宅金融支援機構

https://www.jhf.go.jp/loan/yushi/info/machizukuri_tanki.html

電話 :03-5800-8104(マンション・まちづくり融資グループ) ※平日 9:00~17:00(祝日、年末年始は休業)

【フラット35】維持保全型 住宅金融支援機構

https://www.flat35.com/loan/ijihozen/index.html

フリーダイヤル:0120-0860-35 ※土日含む9:00~17:00(祝日、年末年始は休業)

上記以外にも、マンションがある都道府県や区市町村の補助金・助成金制度が利用できる場合があります。詳細は各行政のホームページで調べるほか、担当施工業者に相談することをおすすめします。

マンションは適切なメンテナンスで100年住める?

1998年の税制改正によって定められたマンションの法定耐用年数によると、鉄筋コンクリート造(RC造)や鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)の場合であれば住宅用のマンションで47年と定められています。

構造 法定耐用年数
鉄筋コンクリート造(RC造) 47年(住宅用)
鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造) 47年(住宅用)
鉄骨造(S造)のうち重量鉄骨造 34年(住宅用)

ただし、適切なメンテナンスが行われていれば100年以上は持つと言われています。国土交通省の調査によると、鉄筋コンクリート造のマンションの平均寿命は68年であるほか、部材の耐用年数は120年程度となっており、外装仕上げにより150年まで延びるとしています。

47年という数字は法律上の資産価値を示すための耐用年数であり、適切なメンテナンスを続けていれば100年は同一のマンションに住み続けられるというわけです。

マンションの寿命を延ばす修繕と補修のポイント

築30年超のマンションの寿命を伸ばすポイントは、大規模修繕はもちろんですが、以下のような定期的メンテナンスをすることにもあります。

  • ・配管設備や給排水管、サッシ、玄関ドア、電気関係といったマンション設備全般の更新
  • ・外壁の補修・塗装
  • ・屋上やバルコニーの防水
  • ・エレベーター施設のリニューアル
  • ・エントランスホールなどの共用部をリニューアル
  • ・耐震補強など防災対策の強化
  • ・オートロックの設置など、セキュリティ対策の強化
  • ・次の30年に向けたバリアフリー対策
  • ・空室を作らないための魅力あるマンションづくり
  • ・資産価値の向上につながる、時代に合わせた生活設備の導入

資産価値を高める改修の具体的な方法

マンションの大規模修繕工事を行うときには、時代やライフスタイルに見合うよう、マンションが施工された当時よりもマンションの機能や性能を向上させるバリューアップ工事を行うことで、資産価値を向上させられます。
なお、2000年に耐震基準は改正されていますが、この新しい基準に満たしていないマンションであれば耐震補強工事を行うことで資産価値が上げられるだけでなく、1年間に限り固定資産税の軽減など、国や行政によるメリットもあります。

外観や共用部分の美観維持と環境改善

築30年超のマンションで大規模修繕工事を行うことで、建物の美観や耐久性を高め、快適性や利便性を向上させることができ、建物の寿命を大幅に伸ばす効果が見込めるようになります。
マンションは年月が経つにつれて経年劣化し、外観や共用部分の損傷や老朽化が進んでいきます。大規模修繕工事を行うことによって、建物の美観を取り戻します。また、断熱材の強化や窓の改修などを行うことで、断熱性や防音性を向上させ、共用部分の改修によって、マンションの利便性を向上させるのです。

まとめ:築30年マンション大規模修繕の必要性と注意点

築30年が経過したマンションでよく発生する困りごとに、建物や設備の老朽化による不具合や、高額な修繕費、管理費などが発生する可能性などの問題があります。その問題は、大規模修繕工事をすることで解決できます。 マンションは適切なメンテナンスを行うことで100年は住めるようになるのです。RYU-SHINでは、マンションの修繕工事、改修工事の見積りやご相談などを無料で承っています大規模修繕工事の実績が豊富で技術力が高いRYU-SHINへ是非一度、お問い合わせください

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